最も確実で安心な方法は、出張鍵屋に依頼することです。プロの鍵屋はさまざまなスーツケースの構造に精通しており、鍵を壊すことなく開錠してくれる技術を持っています。連絡すれば、現地まで駆けつけてくれる業者も多く、急ぎの対応にも向いています。

■メリット

• 壊さずに開けてもらえる可能性が高い
• 鍵の複製や交換も可能
• 対応が早い

■デメリット

• 出張費・技術料がかかる
• 夜間や休日は割高になる場合も

■こんなときにオススメ

• 空港やホテルで開かなくなった場合
• 自分で無理に開けて壊したくないとき

空港内には、スーツケースの修理を受け付けているリペアショップがあります。国際空港や大規模空港では常設されていることも多く、TSAロックの開錠や修理にも対応しています。

■メリット

• 空港内で迅速に対応してもらえる
• TSAロックにも対応している
• 修理も同時に可能

■デメリット

• 営業時間が限られている
• 修理費用が割高なことも

■こんなときにオススメ

• 出発直前に鍵が開かなくなった
• 海外でトラブルに遭い、日本に帰国する

鍵屋に頼めない、または時間がない場合、自分でスーツケースを開ける方法もあります。以下にいくつかの方法を紹介しますが、使用は自己責任で行ってください。

■ボールペンでファスナーをこじ開ける裏ワザ

ファスナー式のスーツケースであれば、ボールペンを使って開けることが可能です。ファスナーの間にボールペンを差し込み、軽くスライドさせると、ファスナーが開きます。

◆手順：

1. ボールペンの先をファスナーの歯と歯の間に差し込む
2. ゆっくり左右に動かしながら押し込む
3. ファスナーが開いたらスライダーを戻す

※この方法はファスナーが壊れる可能性がありますので、最終手段として利用してください。

■安全ピンやヘアピンでピッキングに挑戦

シリンダータイプの鍵であれば、安全ピンやヘアピンを使ってピッキングを試みる方法もあります。技術が必要なため、練習しておくことが前提です。

■000から999まで!? 全通り試す力技

3桁のダイヤル式ロックなら、000から999まで順番に試す方法もあります。労力はかかりますが、最も確実な方法でもあります。

■どうしても開かない時は壊す覚悟で！

どうしても開かない場合は、鍵を壊すという選択肢もあります。ニッパーやマイナスドライバーを使ってロック部分を破壊します。ただし、スーツケースが破損するため、最終手段としてのみ行いましょう。

■鍵穴のホコリやゴミが原因かも

長期間使用していないと、鍵穴にホコリや砂などが詰まり、回らなくなることがあります。潤滑剤を使うか、エアダスターで掃除することで改善することがあります。

■荷物の詰め込みすぎがロックの妨げに

中身を詰めすぎた場合、ロック部分に負荷がかかって開かないことがあります。この場合は、スーツケースを立てて軽く押しながら開けるとスムーズに解錠できる場合があります。

■知らないうちに番号が再設定？

誰かが番号を変更してしまっている可能性もあります。特にホテルや空港で他人が触れる状況では注意が必要です。心当たりがない場合は、000〜999の順試しを試みましょう。

■スライドロックの操作ミスかも

スライド式のロックは、番号を合わせた後にスライドさせて開ける仕組みです。番号を合わせただけでは開かないので、開け方を再確認してみましょう。

海外の空港ではTSA（アメリカ運輸保安局）職員が検査のためにスーツケースを開け、再度ロックをかけることがあります。自分で設定した番号とは異なる状態でロックされてしまうことも。

■対処法

• 番号を000〜999まで試す
• TSAロックの場合は鍵屋に依頼
• 破損を避けたい場合はメーカー問い合わせ

■メーカーから正規品を取り寄せる方法

スーツケースの型番やロック番号が分かれば、メーカーに問い合わせて鍵だけを取り寄せることが可能です。時間はかかりますが、正規の方法で安心です。

■鍵屋に頼んで合鍵を作る方法

鍵穴を見てもらい、現地で合鍵を作成してもらうことも可能です。急ぎの場合に向いています。